G-EXPERIENCE

体験した気にさせる物語ってどうなってるの?

「オーディオブックってなに?」視力が読書を拒否しても、聴力なら読んでくれる!?

◆耳で本を聞くってどういうこと?     

 「オーディオブック」とは、オーディオが「音(音声・音響系統、音響装置)」、ブックは「本」ですよね。つまり本を朗読して配信しているサービスのことです。
 オーディオブックをつかえば、電車の中や、ウォーキングをしながら手ぶらで本が読めてしまいます。

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◆料理を作ったり、洗濯物を干したり、家事をしながら聞くこともできる

 寝る前にテレビやスマホを観ると、睡眠サイクルが狂うなんて怖いこと言われますよね。読書でもして深く眠りたいけど、一日の疲れもたまって本を読む余力なんてない…。
 オーディオブックなら聞くだけなので、電気を消してベッドで横になりながらでも読書ができます。人間は視覚動物ですから、一日の終わりになると目の疲れはピークです。実は聴力ならまだ余裕があるんです(疲れの具合と人にもよりますけど)。

 気になる本はあるけれど活字が面倒くさい、買ったはいいけど読んでいないetc. オーディオブックはそんな問題を解消してくれるツールです。

◆自分の読みたい本も朗読されてる?    

 最近では品数も増え、朗読者には有名な声優さんや俳優さんの姿もあります。
 昔から怪談や落語、講演会なんてのはカセットブックやCDになったりしていました。今では、どんな種類の本も朗読されています。スマホの普及と、バッテリー性能の向上のおかげだそうです。
 オーディオブックは外国、とくにアメリカでは昔から大人気。グラミー賞って聞いたことありますよね? あそこには、なんとオーディオブック部門があるほどなんです。なんでも車に乗って移動する人が多いからだとか。車ならバッテリーの心配はいりませんものね。

 

 職場で薦められたビジネス書、無理やり読むのは疲れますが、聞くだけなら何とかなります。通勤しながら、ダウンロードしたオーディオブックのビジネス書をクリック。毎日の通勤時間が朝活に変わります。

 ただ、私の印象では、オーディオブック向きのものとそうでないものがあるようです。ミステリやSF、ファンタジーなどの文学作品はオーディオにマッチするように感じます。
 耳からの情報だけなので、グラフなどを読み取る情報系のものより、空想して没入するものの方が楽しめます。

◆かつての物語は没入体験だった!     

 オーディオブックでの読書体験は、読書とは別物です。ですが、物語、本来の姿に一番近いかもしれません。
 紀元前、まだ文字もなかったころ。夜になると、焚き火を囲んで長老が話してくれた部族の説話。森に意味を与え、太陽に感謝し、月を神秘的なものと崇めた。いつしか、それは神話となり発展した。物語とは、本来、耳から聴く声なのです。
 この没入体験こそが、実はヒトには一番むいている物語のカタチ、なのでは?

◆初めて入手するなら?          

 CDでも販売されていますが、主流はスマホへのダウンロード販売です。オトバンクや、きく本、アマゾンのaudible、アップルのitunes storeなどがあります。

 ただし、価格が安定していないので、同タイトルでも別の値段がつく場合もあるので要注意です。
 「朗読CD」なら図書館にも置いてあるので、まずは無料でというなら、図書館を探すのも手です。

 

 詳しくは、また別の機会に。